2020.08.05
刺繍する日傘 図案のご紹介です
今回は、これまで啓佑社から発刊された書籍の中から、
パラソルにスポットを当ててご紹介します。
まずは、風景を刺された作品です。
「フランス刺繍と図案152集 風景特集7 素敵な街角・花風景」28・29ページより、
1本どりや2本どりで刺された風景は、すべての壁を刺し込まないことで
軽やかで涼しげな印象を受けます。
赤い自転車、グリーンや小花に可愛らしさがあり、地色のライトグレーによく映えます。
うだるような暑い日差しの中でこのように涼やかなパラソルを見ると、静かな気持ちになりそうです。
次は、アジュール用の布をパラソルに仕立て、制作された作品です。
「フランス刺繍と図案145集 バッグとおしゃれな装い小物」29ページより、
9種類のアジュールステッチが刺されており、繊細で上品な作品です。
お取引のある橋本洋傘店は、先にもお伝えしましたとおり、持ち込み布でお仕立て頂くことができます。このように、アジュールでパラソルに挑戦される方は一度お問い合わせいただけたらと思います。
同じく「フランス刺繍と図案145集 バッグとおしゃれな装い小物」27ページより、
黒地にたくさんの小花が彩りよく刺されています。
薄い色で刺された部分は、光に当たったかのように輝いた印象を受けます。
戸塚刺しゅうの色の濃淡に触れると、ラメ糸を使わずともこのような美しい表現ができるのかと改めて感じます。
最後に、「フランス刺繍と図案144集 バラの特集7」31ページより、
静かな印象を受けるこちらの作品には、たくさんの糸とステッチが組み合わされています。
遠目に見るとグラデーションの美しさに惚れ、近づいて見ると技法と配色の細やかさに息をのむようです。
その他のパラソルが掲載されている書籍は以下の通りです。上記ご案内の書籍と同じものの記載もありますが、上記の他の作品も掲載されておりますので、改めてご案内しております。
この度、これまでのニューパラソルに加え新色も発売されました(リネンパラソル)。
皆様に発送するたび、どのような糸で、どのような作品に仕上がっていくのだろうとワクワクしております。
刺しゅうを通じて、皆様のお気持ちが少しでも明るくなれば幸いです。