戸塚刺しゅうについて
TOTSUKA Embroidery -Our Technique-
『戸塚刺しゅう』ってどんな刺しゅう?
「戸塚刺しゅう」はヨーロッパの刺繍をもとにして 日本人の感性や刺し進めやすさに合わせてアレンジしたもので 様々な手法を取り入れ、たくさんのステッチを組み合わせることで 豊かな深みのある表現を楽しむことができる刺繍です。
「戸塚刺しゅう協会」は1952年(昭和27年)に初代会長「戸塚きく」が創設し 2000年1月に「戸塚貞子」が会長に就任し、 長年にわたり刺しゅうの普及活動に力を注いできました。
2020年1月より「戸塚薫」が会長を務める全国規模の愛好家のグループです。
日本全国に60支部、海外に2支部があり多くの会員が刺繍を楽しく学びながら、刺繍の普及活動も行っております。 また、日々の作品制作の場として支部ごとに毎年あるいは定期的に各地のデパートなどで「戸塚刺しゅう展」を開催しています。
「戸塚刺しゅう」で習えるのはどんな刺繍?
戸塚刺しゅうではさまざまな刺繍テクニックを幅広く学ぶことができます。
フリー刺繍
布に図案を写して、自由にお好みのステッチを入れて表現します。
戸塚刺しゅうならではの繊細で美しい刺繍作品が生まれます。
地刺し
布目を取りやすい布で、布目をカウントしながらステッチを入れていく手法です。
クロスステッチも地刺しの手法のひとつです。
パターン的な手法ですが、ステッチや配色の組み合わせでさまざまなデザインが生まれ、
初心者から上級者まで楽しめる人気のテクニックです。
オープンワーク
ハーダンガーワーク
平織りの布の布糸を格子状に抜いて、かがりながら透かし模様を作る手法です。
様々なステッチの組み合わせにより、美しい幾何学模様を作ることができます。
アジュールワーク
アジュール(Ajour)とは、フランス語で「透かしの入った」という意味です。
布糸を抜かず、粗めの布の布糸を締めてレースのような繊細な模様を作っていきます。
ドロンワーク
drawnとは「引っぱる、引き抜く」という意味です。
ドロンワークは布のタテ糸やヨコ糸を部分的に抜き取り、残った糸をかがったり、 渡した糸にステッチをかけたりして模様をつくる手法です。
カットワーク
布の一部を模様の形に切り抜き、切り抜いた後の透かし模様による独特の美しさを楽しむ手法です。
周りをカットするだけの簡単な手法から、様々な形にカットして、 糸を渡してレースのように仕上げる手法などさまざまな楽しみ方があります。
レースワーク
布をすくわずに針と糸でレース状に刺繍し、埋めていく手法です。