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2024.01.24

ひとはり日記 2023.12.13

少し以前に読んだ小説に、

感情にも一定の質量があり、物理学で証明できるようになる…といったようなことが書いてありました。

アメリカかどこか海外の方の作品で、それがなんとなく心に残っております。

 

感情に質量があるのならばトレーニングをすれば、対応できるということだろうか…。

格闘家の方々がトレーニングを重ねられた結果、投げられても立ち上がって戦えるように、

何かしらのトレーニングをすれば、私も今よりかなりタフになれるのだろうか。

そのような話を友人にしますと、

 

お茶の時間にするにしては面倒な話だな、と言われ、

あなたには癒しではなくて修行が必要ということだろうよ。と落着致しました。

 

なるほどと思いまして、YouTubeでお説教をされているのを拝見しておりますと、

腹が立ったら、作務をしなさいと仰っておられました。

そこで、青い炎に火がついてしまったとき、一心にベランダを磨いてみました。

すると、

「朝から何を気張っているの?」と娘の柔らかな声がします。

「作務だよ」というと、

「サム?」と親指を指さすので、「違うよ、作務だよ」とゴールの遠いやり取りを致しました。

 

夢中になって磨いておりますと、

抱えておりました色々のことが次第に遠いところへ行き、

苛立ちは、私から誰かに届けてしまうことなく、ベランダが綺麗になって収まりました。

 

弾んだ気持ちで図書館に行き、本を何冊か借りてまいりました。

読み進めますと、「この犯人は恐らくこの人だわ」と、頭もスッキリ働く様子です。

これは本当に素晴らしいと娘に報告しましたら、

その本、お母さんの本棚にあったように思うけれどと苦笑いされました。

……。

心の筋トレだけでなく、脳トレも必要かもしれません。

黙っていればよかったと少ししょんぼり致しましたら、

「読んで楽しめるのならいいじゃない」と慰められます。

そう、楽しむために借りたのですし、

どのように解決するのか覚えていないので、最後まで読み進めようと思います。

 

 

 

感情に質量があるのなら、祈りも力になるのだろうか。

年始からの色々な出来事に、皆様がお感じになられている思いが力になって、

どなた様かを癒すことができればいいのに、と思います。

寒波襲来と言われています。

皆様どうぞお大切にお過ごしくださいませ。