戸塚刺しゅう協会

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2023.02.01

ひとはり日記 2023.2.1

今年の年末年始は実家に帰っておりました。

日中は父の手伝いをし、夕飯の片付けの後はほろ酔い気分で母が頑張ってくれたお節料理の続きを受け持つといった具合で、

当たり前のことながら慌ただしい年の瀬でございました。

 

ほろ酔い気分の時は、母も私もよくしゃべります。

そうして、お互いに都合よくしか聞きませんから、何度も聞き返したり言い直したりすることになり、

うるさくって仕方がありません。

 

寒くなると古今亭志ん朝の「二番煎じ」が聞きたくなる。

酔ってきた旦那衆が楽しくなっていく様子も、都都逸の艶っぽい様子もいいよなぁ…と私が申しますと、

江戸っ子っぽい話し方は聞き取りにくい…と素気なくやり返されました。

素面の時は一緒になって志ん朝は名人だなどとほめそやしてくれていたのに…。

 

では、あなたはどなたがお好きなのと聞くと、

柳谷小三治のまくらがいいと教えてくれたので、さっそく聞いてみました。

確かに面白い…。

 

私の知らない時代の歌が流れてきたのですが、歌詞の一部でもお分かり頂けますでしょうか。

「あの人とっても困るのよ~」とか、「七色の谷を越えて~」とか…

お好きな方には話の筋を察していただけるかもしれません。

 

その話の中で「森の水車」が歌われていました。

この曲だけはよく知っています。

小学生のころ、私がピアノの練習をしておりますと、

母がバイエルを片付けて「この曲を練習してほしい」と言ってきた曲でした。

仕事に家事に祖母の介護にとてんてこ舞いだった母が、曲を弾き始めると「コトコトコットン…」と楽しそうに歌うのでした。

子供心に親を喜ばせるのはこんなことでいいのかと軽く驚いたことを思い出しました。

 

けれどもふと気になりまして、

「柳谷小三治はどちらの方?」と尋ねると、「…東京?!私勝手やわ~」と頓着なく申しますので、また楽しくなりました。

 

今アジュールを習っておりまして、目数をきちんと数えなければなりませんのに、

いつの間にやら頭の中で「コトコトコットン」が流れ出し、一度流れだすとその部分ばかりが止まらず流れ続け、

何度も目数を数えなおしております。

アジュールは布を断つわけではありませんので、何度もやり直せるのですが、

「またか・・・」とため息が出て、コトコトコットンを恨めしく思っております。

 

次のお稽古日までにどこまで進められるのやら。

「森の水車」の呪縛から早く解き放たれて、サクサク進みたいものです。

そうして初夏までには完成できればと思います。

 

 

ご存知の方も多いかと思いますが、

アジュール刺しゅうには「ダブリン」がおススメです。

麻独特の柔らかさ軽さが魅力です。

ピンクは在庫限りです。商品の詳細についてご質問がございましたら、ご連絡くださいませ。

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