2024.05.21
ひとはり日記 2024.5.22
センチメンタルジャーニーのお話
先日岡山の展示会に伺いました。
そちらの方に学生時代の友人がおりまして、その友人に会うのも兼ねての小旅行でございました。
新幹線には乗らないでその分を友人とのランチに充てようと思い、在来線での路線検索をしておりました。
が、
洗濯機の脱水が途中で止まっていたことに気付かず、
数十分のロスタイムが発生。
乗るはずの電車には間に合わないことが分かりました。
そこで、三宮から高速バスに乗り岡山に向かうことに致しました。
高速バス乗るのは2年ほど前、娘と山の保全活動に参加するために宍粟市に向かう際に乗車した時以来です。
毎年の暑い夏を過ごすうち、再生可能エネルギーについて調べたいと不安そうな顔で話す娘とあれやこれや色々調べまして、
子どもでも参加できる活動を見つけたのです。
そう、三宮を出て、トンネルをくぐると一気に景色が変わって…、
綺麗な緑だねと声をかけた時、娘の表情はとても硬かった。
色んな思いをマグマのようにして、
それの吐き出し方も、熱のやり過ごし方も見つけられずに内に抱えてじっと耐えている…、
そのように見えました。
娘に限らず、思春期の方は皆さん多かれ少なかれそのようなものなのでしょう。
人様のことならば、その葛藤も危うい美しさのように感じられるところが、
自分の子供のこととなると、こちらの心もひりつくものだと思わされました。
夜行バスにせよ高速バスにせよ、長距離バスには旅情があるように思えます。
運転手さんの車内放送までもが、景色の一部のように感じられます。
有難い時間だなと物思いにふけっているうちにうつらうつら致しまして、
あっという間に岡山にたどり着きました。
岡山の売品で購入させて頂いた爪楊枝入れとハーダンガーの小さなドイリーを友人のお母様にお送りしました。
涙もろいお母様はまだ泣き暮らしておられるとお聞きし、
少しはお元気になっていただけたらと母の日を兼ねたプレゼントに致しました。
どなた様かの丁寧な手仕事のぬくもりが、お母様の穏やかなお茶の時間になれば…、
そうやってつながっていけたなら、
そこはきっと穏やかな世界になるなのじゃないかなどと、またつらつら思いました。
展示会は続きます。
すべての会場で、素敵な出会いやお懐かしい再会がありますように。