2024.02.14
ひとはり日記 2024.2.14
世の中のほとんどのことを苦手に感じる私ですが、
誕生日を覚えることは、これは途方に暮れるほどに苦手です。
兄達の誕生日はわりとすっと出てきます。
母の誕生日は、「親の誕生日くらいすっと言いなさい」と言われ、二度とこのようなことを言わせてはならぬと誓いましたので、大丈夫。
父親の誕生日は…、怪しくなることがございます。
祖母が亡くなりましたのが父の誕生日の2日前(恐らく1日前ではなかったはず)でしたので、
どちらが偲ぶ日でどちらが祝う日なのか定かでなくなることがございます。
実家におりました頃はお仏壇の様子で察し、今は兄達が発信してくれる家族LINEのおかげで間違わずに祝うことができます。
夫は8月生まれだったと思うのですが、
毎年「8月は大丈夫。誰も祝う人がいなかったはず!」とカレンダーを見ながら言っているようで、娘に失笑されています。
結婚して数年たった頃、思い余ったのであろう姑に、
「私の誕生日は車のナンバーで覚えてね。彼の誕生日は貴女誕生日の7週間後よ」と教えてくれました。
優しい優しい姪っ子たち。
一昨年お祝いメールを送った時には、姉の方に間違えて送ってしまい、
「妹の誕生日は二日後だから伝えておくよ」と言われました。
友人となりますと、おおよその季節しか覚えておりません。
あの人は確か春に生まれた方、
この人は暑い季節が済んだあと…、という程度の記憶しかありません。
そのような至らない私ですのに、
友人の中には20年以上も毎年素敵なバースデーカードを送ってくれる人、メールで祝ってくれる人がいます。
20年以上も私の無事を祝ってくれる人。
ありがたい。
2人とも大切な友人です。だからこそ、祝いを受け取るたび、申し訳なさでいっぱいになります。
そして、今更聞けません。聞くならば20年前に済ませるべきでした。
いつまでも、申し訳ない気持ちを抱えていても仕方がありません。
なんでもない日を祝う「不思議の国のアリス」のティーパーティーのように、
彼女たちにプレゼントを贈ろうと思います。
一度のプレゼントが20年の心遣いに見合うとは思えませんが、もしかしたら喜んでくれるかもしれません。
まっすぐに縫うだけの巾着ならば私にも作れます。試作段階で挑戦し完成できたので心配ありません。
刺し量がちょっと多いのですけれど、
するべき試作品が多く積まれていますけれど、
20年分の感謝を行動に起こそうと思います。
進級・進学、なんでもない日のプレゼントに、皆様もよろしければご制作下さいませ。