2023.05.31
ひとはり日記 2023.5.31
先日読んでいた本に「遣らずの雨」という言葉が出てきました。
このような素敵な言葉があることを初めて知りました。
帰ろうとする人を引き止めるかのように降ってくる雨、なのだそうです。
少し前、会館にお越しの先生方がお帰りの際に雹のような雨が降ってまいりました。
至らない私は、
「さっきまでは晴れていたのですけれど」と、いそいそと折り畳み傘をお渡ししてしまいました。
ここで私が、
「遣らずの雨がふってまいりました…」
なんて一言申し添えることができましたなら、情緒があったのですね。
急ぎお帰りになってお家の用事をあれこれなさらなければならない場合も、
「あの子の思いが強いばかりに濡れてしまったわ」と笑って頂けたかもしれません。
修行が足りませんでした。
次こそは!と鼻息荒く思っておりましたら、梅雨入り致しました。
梅雨の間は、遣らずになったり遣らずにならなかったりを繰り返しすぎて、
ご来館頂く皆様を一体どうしようと思っているのか訳が分からなくなりそうです。
ですので、
梅雨が明けていい塩梅の雨が降るころまでにさらっと使いこなせるように、心の中で練習しておこうと思います。
その頃には今度は集中豪雨やらで、
遣らずの雨などとを申しましたら、引き止める気持ちが強すぎる…ということになってしまうかもしれませんが。
これからの時期は、布や糸が濡れないようにと移動の際のお荷物が増えてしまいますが、
どうぞお足元お気をつけてお越しくださいませ。
さて、今週末私は研究会に出席致します。
先日から大慌てで復習と宿題に取り掛かっております。
1ケ月以上の猶予があったのに何をしていたのかとのお声を頂きそうですが、
本当に、何をしていたのでしょう。
のんびりとテレビを見ていたわけではないはずのなのですが、
言い訳をしようにも、何があったのか思い出せそうもございません。
朝のゴールデンタイムは刺繍に充てると決めておりますのに、
今朝も寝坊致しまして、ゴールデンタイムは、ほぼ洗濯とお弁当作りで終わってしまいました。
夜も勤しまねばなりません。
けれども、この週末を経験すれば「立体刺繍に触れたことがある人」の仲間入りができるはずです。
楽しみです。
立体刺繍に使用する、キルターズシークレットやワイヤーがご入用の方は、
ショップスタッフまでお声がけ下さいませ。
以前、キルターズシークレットを使ってタオルハンカチに刺繍をした作り方を掲載しておりましたので、
こちらもご一緒にご紹介いたします。