戸塚刺しゅう協会

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2023.05.10

ひとはり日記 2023.5.10

子供の頃ディズニー映画に出てくるお姫様のように、

歌を歌っていたら小鳥が肩や腕に止まってくれたら素敵だなと思っておりました。

どうしたらそんな風にできるのだろうと、

ベランダに出て歌を歌ってみました。

 

けれども小鳥はやってきません。

 

歌が下手なせいかなと思い、

今度は座って「私は今木になっている、深呼吸だけ」と心の中で呟いて、

長い時間じっとしておりました。

もちろん何もやってきません。

 

友人に相談したところ、

東本願寺で「ハト豆」を買ってみたら?と言われました。

さっそくお小遣いを握りしめて買いにいきますと、

「ハト豆」を手にした途端、それはそれは大量の鳩が頭に肩に腕に凄い勢いで飛びついてきまして、

友人と二人して全身鳩だらけになりました。

 

以来、鳩が苦手です。

 

 

あれはちょうどこんな新緑の時期だっと東本願寺の前を通った時に思い出しました。

この連休、

その東本願寺の前を通り過ぎて京都駅からバスに乗り、龍安寺や仁和寺あたりを散策してまいりました。

お寺のミツバツツジが日差しを浴びて綺麗でした。

青いもみじの木漏れ日の中を歩くと、しんと静かで風の音がしていました。

足元でカサッと音がしますと、

小人がいたりして…と娘と笑っておりました。

 

「2019年の戸塚刺しゅうカレンダーfairies of flower花の妖精たち 」の世界ですね。

 

 

 

 

 

ささやかな答え合わせです。

前回投稿しておりました暗い漢字が並ぶ物語ですが、

太宰治の「走れメロス」でございました。

山賊に襲われたりせず、打ち勝つのでした!