2024.03.27
ひとはり日記 2024.3.27
今月の初め、5年に渡って闘病生活を送っていた親友を見送ってきました。
闘病生活が続いてでも…と思うことはありませんでしたが、
彼女がいなくなったということが単純に悲しいなと思っております。
時折心の声が表に出てしまい、「嫌だなぁ」と呟いてしまいます。
普段は無心になって刺す刺繍も、涙が止まらなくなることがあります。
私は滅多に泣くことがありませんから、
こうしてたまに涙を流すのもちょうどいい機会かもしれません。
どこまでもマイペースな私は、彼女の分まで頑張るぞ!というようなことは考えられません。
どうしたって、いつもと同じように頑張るだけです。
そうして、一日一日過ごしていって、その時が来たら彼女に迎えに来てもらおう。
人付き合いの上手な彼女に奪衣婆のご機嫌の取り方を教えてもらって、
舌を抜かれる時の力の入れ方を教えてもらって、
少々鬼にしごいてもらって、
それから彼女のいるだろう世界に行ければいいな。
できればしごかれる期間は短くありたいものですが、
私の物差しが閻魔様のそれと同じ寸法か甚だ怪しいものですから、
考えても仕方がないようです。
毎日懸命に生きるより他しようがありません。
懸命に…といえば、
来年度の師範講習会はもうすぐそこでした。
去年はハーダンガーに挑戦しておりましたが、
今年はバーをかけるカットワークの中に、流線型のモチーフを入れようと思っています。
自分にプレッシャーを与えるため布を2種類買いましたが、何も図案が出来ておりません。
頑張らなければ。
昨日まで冷たい雨が降っておりましたが、今日は暖かな日差しです。
桜のつぼみも少しずつ膨らんでいくことと思います。
寒くて縮こまっていた体が、ゆるむようです。
暖かな春が私は大好きです。
気持のよい日に、本とビールをもって日向ぼっこをしに出かけようと思います。
ここ最近のお勧めは「始まりの木(著:夏川草介)」です。
この本を読んで岩倉実相院の床もみじを見たくなりました。
気温差のある時期です。皆様お大切にお過ごしくださいませ。