2024.10.07
ひとはり日記 2024.10.7
無印良品 阪急西宮ガーデンズでのワークショップにご参加いただきました皆様、
貴重なお時間をありがとうございました。
ご縁を結んでいただいた方々にも心から感謝申し上げます。
ご参加いただいた方々とのお話のなかで、
「今無印良品にいることを忘れてしまっていました…、
自分のためにこんなに時間を使ったのはいつぶりだったかしら…。」
というお声を2度ほどいただきました。
もう何年も前から読んでは閉じまた読み直している「暇と退屈の倫理学」という本の中に、
(閉じてしまう理由はあまりに面白く、初めて知ることが多すぎて整理が追い付かないためです)
ウィリアムモリスの言葉の引用があります。
正確に覚えていないので、おおよそで申し上げますと、
人は余暇が出来たとき何をするか、バラを飾るような生き方をすべきだ。
というようなことが書かれていました。
追われるように過ごす毎日の中で、
また何かから断ち切られ、ぽっかりと空いてしまったように感じられる毎日の中で、
出来ることなら私も、自分の人生にバラを飾るような生き方をしたいなと思いました。
どのような花であってもいい、
拙くとも、香りが弱くとも、独特だねと言われるようなものであっても、
自分のために静かにバラを飾るような生き方をしたいと思いました。
ご一緒させていただいた方の言葉を大袈裟に受け取りすぎたかもしれませんが、
ご自分のために使う時間がずっとなかったという方に、
3時間のワークショップが、バラをを飾るような時間になっていたら嬉しいなと思いました。
刺繍に関わることがバラを飾ることになると感じられる方が、すごく多いというわけではないのかもしれません。
それでももしかすると、
ワークショップにご参加いただく時間が、
展示会で作品をご覧いただく時間が、
刺繍のプレゼントが、
そのようであれば幸いだと思っております。
そして叶うなら、そのお手伝いをさせていただきたいと改めて思いました。
インスタ等でもご案内しておりますが、今月も展示会は各地で開催されます。
一つ一つの作品の中にその方の過ごされた時間がございます。
きっとお心に響くことがあるかと存じます。
各地の会場で皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。