2023.09.06
ひとはり日記 2023.9.6
少し前から気づいてはいたのですが、本棚がその許容量を超えています。
新しい本棚を買おうとすればその置き場所を検討しなければならず、
費用も掛かり、組み立てる手間もかかりますから、
今度こそ、本を買うのを止めにしようと思いました。
読み終えた本を古本屋さんに持っていけばいいのですが、
若い頃にそうやって手放した本をもう一度購入して読み直したことが幾度かあった経験から、よほどのことがない限りは本を手放すまいと思っているのです。
ですから、増える一方です。
「本棚が散らかっている人は、頭の整理ができていない人」
と昔言われたことがあります。
作家の方ごとにおおよそのくくりはあるものの、私の本棚は散らかっております。
入りきらない本を、本棚の隙間に横にしているものもありまして、
よろしくありません。
知識欲が湧いた際にじっくり読もうと思っている本が、途中まで読んだまま平積みにしているものも数冊あります。
散らかっている本の中に「思考の整理学」という本もありました。笑ってしまいます。
このような本棚を有する私に思考の整理など恐れ多い。
活字に触れたくなれば図書館に行き、図書館ですぐに入手できなければ予約をすればいい。
読みたいと思っていた本がなくとも、あれだけたくさんの本がある中で自分に合う本がないはずがない。
本は買わない。図書館を使う。
そう思い、さっそくに行ってきました。
ところが図書館から帰ったそのすぐ後、娘に本屋さんに付き合ってほしいと言われたのです。
娘とのルールに、マンガは本人負担、それ以外の本は私負担というものがあります。
ですから、付き合わざるを得ません。
娘の書店滞在時間は優に40分を超えます。
自然と私も本をあれこれ手に取ることになります。
そして、朝心に誓ったのも空しく、
あろうことかハードカバーの本を購入してしまいました。しかも2冊も。
欲求に抗うのは難しいです。
とりあえず、図書館の本から読み進めています。
初めて佐藤愛子さんのエッセーを読みました。面白いです。
私以上に怒っていらっしゃる、母と同じくらいに怒っていらっしゃる…と思うと楽しくて仕方ありません。
昨日・一昨日と刺繍に行き詰まったらすぐに本を読んでいたので、
今日からまたしっかりと刺繍と向き合います。
白い花弁にはどんな色が隠れているのかをずっと考えています。
473,151,2323,731…、それともピンク色…。
刺してみてもなかなか定まりません。
花芯を刺せばまとまるのか、葉を刺し始めたらよくなるのか、
どうにもならない代物を作り上げてしまっているのか。
先生の仰るままに刺していた時は、色が増える度にその色の変化に感動しておりました。
私には到底たどり着けそうもありません。その片鱗さへ掴めずにおります。
今夜は餃子を作る予定ですが、ビールを飲まずに炭酸水で済ませ、必ずや刺繍と向き合います。
刺していくうちに、何かしら掴めてくるといいなと思いますが、ほどいている時間のほうが多いかもしれません。